徒然なる日々

無気力怠惰系社内SEのあれやこれや

キレる老人との距離

古き良き日本企業にはどこにでもある話だと思うのだが、私の職場にもめんどくさい年配社員、いわゆる「老害」的な人たちがいる。これまで複数社経験してきた中で出会った老害たちとの関わりから、自分なりに老害の分類や対応方法をまとめてみる。何のことはない、つい先日も老害に糞ウザ絡みされて気分が悪いのでストレス発散の一環だ。

結論 ~どうすれば老害によるストレスを低減できるのか~

最適解は無いだろうが、とにかく老害との接点を最小限にする。これがストレスを低減する最善策だと本気で思う。仕事をしている以上一定はかかわる必要もあるが、とにかく必要以上に関わらないことだ。言っていることは基本的に聞き流し、使えそうな要素だけは取り入れる。挨拶や仕事上のお礼はするが、仲良くなりすぎると長い話に付き合わされるので適度に距離を置くのが望ましい。そのうち定年退職していなくなるのでそれまでの辛抱だ。

本当はああいう年寄りたちにもっと活躍してもらうことを考えるべきなんだろうが、何を言ってもどんな状況に置かれても彼らは変わろうとしないし多分変われないんだと思う。かといってそんな年寄りに全部合わせてやるのもこっちとしては嫌で仕方がないので、適切に距離を取るしか方法が無いのである。適当に受け流せず真に受けるタイプの真面目で仕事に対して真摯な同僚はいつも苦しんでいるように見える。あんなもんにまともにぶつかってたらこっちも頭おかしなるで。やめといたほうがいい。

とはいっても私も最初は純粋だったので、キレられながらも老害たちに寄り添ってうまいことやろうとしてきたものだ。何度も謎の理屈でキレられ、めちゃくちゃ長い話に突き合わされ続けた結果、そういう殊勝な気持ちはこれっぽちも残ってはいないが。

以下のあたりの本は読み物として普通に面白かったし、自分がそうならないように自戒の気持ちになる。でもあの人たち本当に何しても変わらないんだよな。本当にきつい。年齢的なものもあるだろうし、年代的なものもあるんだろうが、そうではないおじさん方の方が多いのも事実なのでやはり個人の問題が大きいように感じる。キレるおっさんはどうせ家でもキレるんだろうし知り合いにも煙たがられてるに違いない。けったいなおっさんの原因や処遇を会社のせいにしてはいけない。

老害の分類

一口に老害といっても色々なタイプがいる。以下は私が出会ってきた有象無象たちだが、これ以外にもいろんなタイプがいるだろう。複数属性を併せ持っているパターンも多い。

  • キレるおっさん:とにかくすぐにキレる。思い通りにいかない時、異なる意見をぶつけられた時、なんか機嫌が悪い時、とにかくキレて威圧的にくる。基本的にこちらの意見は聞かずに自分の言いたいことを喚き散らしている。メールでもチャットでもキレ散らかしていて、自分以外に矛先が向いている場合でも単純に見ていて気分が悪い。どう見てもパワハラだが会社や上司は放置している。
  • 働かないおっさん:世間でよく観測される仕事をしないおっさん。新聞を読んだりタバコ休憩連打したり。実は結構スキルがあったりするのだが、とにかくやる気を失っていて仕事をしない。仕事を振られても暇なくせに普通に断る。
  • 話が長いおっさん:簡単なことも長ったらしく話す。要点を得ない。具体例の話をしているのに概念的な話をしたり、概念的な話をしているのに具体例の話を続けたり。いつもいつも時間返してほしい。
  • 武勇伝語りおっさん:話が長いパターンに大体付随している。昔話が止まらない。俺が入社する前に廃棄された昔のシステムの導入秘話なんか興味もねえんだよ。まだ現役なくせに昔にすがるな。奢ってもらえたとしても絶対に一緒に飲み会に行きたくない。
  • あまりにも仕事ができないおっさん:↑のパターンは仕事ができるなら一定許されることが多いかもしれないが、仕事ができないと悲惨である。壊滅的なコミュニケーションが取れないパターンもある。大体は謎のルーチンワーク担当に封じ込められている。

なぜ老害が生まれるのか

私が以前いた会社では、管理職登用試験が異様に狭き門だった。8割以上は落ちるし、確か受験回数の上限が決まっていて、数回落ちると一生平社員 or 係長止まりとのことだ。その試験も外部委託されていたので、いくら社内の仕事ができても落ちる人は落ちる。なので、めちゃくちゃ仕事ができるのに定年まで係長みたいな人がたくさんいたものだ。仕事ができるおじさんたちはまだよくて、早々に出世できないことを悟ってやる気を失ったおじさんたちの方が悲惨だ。彼らはそのまま働かないおじさんになる。もし私が同じ目にあったらやる気を失って会社にぶら下がり続けるだろう。これはさすがに制度が悪いのでもうちょっと考えた方がいいと思う。

最近はジョブ型雇用みたいな言葉が叫ばれているが、それでも一定以上の年齢の人は出世できないケースがほとんどだ。本当にスキルや職務によってポジションが決まるのであれば、若かろうが老いていようが能力があれば出世できるべきなのだが、特に大企業では実際には決まった年次付近の人たちしか出世できない。これ若い人が活躍しているベンチャーでも本質的には同じだと思っていて、そもそも年取った人は変化についていけないので採用すらされないだろう。

ここまで書いて思ったが、これはいわゆる働かないおじさんの生成に関わる話になっていた。彼らは仕事をせず会社のPLを多少毀損している以外、そこまで害が無いことが多い。しかしそれ以外の老害、特にキレるおっさんは本当に厄介なんだよな。

キレるおっさん含めて何かしら問題がある社員は、立場が弱い管理職がお守りを押し付けられて、適当な部署に左遷されたり、謎業務に閉じ込められたりしているケースが多いように思う。そうすると、仕事ができない人もやる気が無い人も人間性に問題がある人も、いよいよ自分を変える必要性に気付けなくなり、老化による思考の硬直化も相まって「ヤバい」存在へと変貌していく。そして、たまにかかわった若い人たちが嫌な思いをしてモチベーションを落としていくという悪循環に陥るのだ。

しかしそれにもめげずに仕事を頑張ってきたおっさんの中には、老害である上に中途半端に出世している人間も多くいる。パワハラの総本山たる彼らこそが実は一番何とかしないといけないのだが、さすがに最近はこの手のパワハラおじさんが偉くなるケースはちょっとずつ減ってきているように感じる。私の身近でも、管理職になったもののあまりにひどいのでさっさとポジション外された人がいる。それでも管理職相当の待遇貰っているのはどうかと思うが。

今の老害世代が引退したとて、きっと次の世代から老害が生まれてくるんだろうなぁ。自分が老害にならないように気を付けながら、自分の精神を守るために適切な距離を取って生きていくしかないと思う今日この頃であった。

全くまとまっていないが、おわり